【プレスリリース】広域分散システムの検証が可能な評価基盤を開発

大阪大学情報推進本部・サイバーメディアセンターの柏崎礼生助教、中川郁夫招聘准教授は、金沢大学、
広島大学、高知工科大学、奈良先端科学技術大学院大学の研究者らと連携して広域分散システムの
耐災害性・耐障害性の検証を行う評価基盤“DESTCloud”を開発し、2015年11月15日から米国オースティン
で開催された国際会議 SC15 会場でデモンストレーションを行いました。
 
本研究グループは以前から広域分散仮想化環境“distcloud”を構築し、災害回復や事業継続計画に寄与
する広域ライブマイグレーションの実証実験を行ってきました。
distcloudは現在大阪大学のほか、札幌データセンター、東北大学、国立情報学研究所、金沢大学、
京都大学、奈良先端科学技術大学院大学、広島大学、高知工科大学、沖縄データセンター、および
カリフォルニア大学サンディエゴ校と、国内外11拠点から構成されます。
 
DESTCloud は、distcloud のような広域分散システムの構成要素であるネットワークを、
Software Defined Networkを用いて能動的に「破壊する」ことにより、災害時の挙動や性能の劣化を
事前に定量的に把握することを目的として開発が行われました。また、多様な災害シナリオを用いた
災害訓練を定常的に行うことにより、耐災害性や耐障害性を定量的に把握することが期待されています。
 
本研究開発は総務省による情報通信分野の競争的資金である平成 26 年度戦略的情報通信研究開発推進事業
(Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme: SCOPE)の先進的通信
アプリケーション開発推進型研究開発フェーズI、および平成27年度SCOPE重点領域型研究開発
(先進的通信アプリケーション開発型)フェーズIIの支援を受けて実施しております。

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公開日:2015年11月20日
カテゴリー:一般の方, 企業・研究者の方, 大規模計算機ユーザの方, 教職員の方