-大学情報化の新たなページ-

 

 

 

 

 

サイバーメディアセンター長

下條 真司        

 

サイバーメディアセンターは平成12年に様々な情報通信メディアを基礎とした新たな形態での人間の知的活動、すなわち、新たな思索、発見、創造を促し知的活動の大規模化、グローバル化を促すサイバースペース、サイバーソサイエティを大阪大学のキャンパス内に実現することを目指して設立されました。

その後、本センターが提供する教育、研究にまつわる様々なサービスは拡大の一途をたどるとともに、情報通信技術(ICT)が大学の業務全般に極めて重要であるとの認識が高まってきました。そのため、情報に関する方策全体にかかわる企画及び運営を遂行する全学組織を設けることの必要性が鋭意議論され、その具体的な組織として平成25年度に情報推進機構が設立され、本センターはその組織変更に伴い、機構の重要な一翼を担う組織として位置づけられ、ともに本学の情報にまつわる諸活動を推進してまいりました。平成27年度には、情報推進機構が情報推進本部となり、ますます連携を深めて活動してまいります。

これまで飛躍的に発展してきた情報通信技術は、社会全体を変革する大きな力を有しており、我が国はもっとも優れたインフラを有している一方で、その活用に大きな遅れを取っております。これは、大学も同様であり、今後は情報通信技術を取り入れることによる教育、研究の改革、さらなる発展のためには、本センターも単なるハードウェアの提供から多様なサービス提供へと変化していく必要があると思われます。

平成27年度にサイバーメディアセンターは創立15周年という一つの大きな節目の年を迎えました。組織的な大きな改革の元での機能強化、長年の懸案であったスーパーコンピュータ等を収納する省エネに優れたITコア棟および最先端の大規模可視化装置を備えアクティブラーニングや研究集会のために学内外のあらゆる方に解放するサイバーメディアコモンズを有する本館改修の完成を受けて、本センターのすべての教職員とともに本センターが大阪大学、さらには我が国の学術・科学技術の国際競争力の向上に大きく資することができるようさらに尽力して参る所存です。皆様には今後ますますのご支援のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。