上田 真由美

働く女性を
応援する研究を、
女性ならではの視点で。

Role model01

上田 真由美

流通科学大学 教授

[ クロス・アポイントメント ]
大阪大学サイバーメディアセンター 特任教授(常勤)

関西大学総合情報学部総合情報学科 卒業
同大学総合情報研究科知識情報学専攻 修士課程
同大学総合情報研究科総合情報学専攻 博士課程
大阪大学サイバーメディアセンター 産学官連携研究員、特任研究員
名古屋大学情報連携基盤センター 産学官連携研究員、研究員
京都大学情報学研究科 特定研究員、特任助教
流通科学大学総合政策学部 講師
同大学総合経済学部(改組) 准教授

研究について

ネットワーク上の膨大な情報から、個々に適切な情報を提供。

現在、料理レシピやコスメといった自分が欲しいモノを推薦の対象にした「情報推薦」について研究しています。ネットワーク上に存在する膨大な情報から、個人の目的や状況、嗜好に応じて適切な情報を提供するものです。

クロス・アポイントメントでは、学習時の生体情報から学習者の状況を推定し、個々に応じた情報を提供するという仕組みについて研究しており、コロナ禍の学習にも活用できそうな取り組みです。二つの所属の強みを活かすことで、企業などの需要を的確に把握し、今までにない仕組みを送り出せそうでワクワクしています。

研究者の特権の苦楽を存分に味わいながら、前へ。

自分が興味のあることにのめり込むことができるのが研究者の特権だと思います。料理レシピの推薦の研究は、一人暮らしを始め、毎日作る料理に困ったことがスタートでした。

でも、答えがない、教科書がない、ゴールがないというのも研究。何もない状態から、自らゴールとたどり着くための手段を見つけ出さなければならず、最初は苦労しました。もちろん、それが研究者の楽しみでもあるのですが。大きなゴールの実現のために細切れに小さなゴールをつくり、やるべきことを明確にして進んでいます。

研究も生活もちょうど良い着地点を見つけて。

結婚したばかりなので、ワークライフバランスについて試行錯誤中ではありますが、研究テーマの一つである料理レシピの推薦のように研究分野が生活に直結しやすいこともあり、研究を頑張った成果で、生活が充実するというのが私の理想です。

だから、研究も生活も妥協しないことが目標。「妥協しない」というと厳しいような気がしますが、研究も生活もその時々に応じた着地点を見つけていきたいと思っています。生活の中に研究のヒントがたくさんあります。そのヒントをうまくつかみ、女性ならではの視点を活かすことで、女性研究者をはじめとした働く女性を応援できる研究を続けていきたいと思っています。

ぜひ「情報」の分野で一緒に研究しましょう。

研究者は自分が興味を持ったことを仕事にできるという魅力的な職業。だから「男性に負けないように」ではなく、「女性の強みを活かす」ことを考えています。さらに「情報」の分野は、日常生活の中でアンテナを張っておけば、いろいろなアイデアが生まれ、パソコンさえあればいろいろなことがどこででもできます。多くの女性研究者が「情報」の分野に興味を持ち、一緒に働けることを楽しみにしています。

INTERVIEW