河合 由起子

いろいろあるけど
研究は楽しくてHappy!

Role model04

河合 由起子

京都産業大学 教授

[ クロス・アポイントメント ]
大阪大学サイバーメディアセンター 特任教授(常勤)

九州工業大学 卒業
奈良先端科学技術大学院大学 博士前期課程
同 博士後期課程

研究について

真に必要な情報をいかにスマートに提供できるか。

WebやSNS、生体データからは人間の思考や心理となる情報を、地理データやセンサデータからは環境情報を各々抽出することで、真に必要な情報をスマートに提供することを目指し、データ工学分野でWebマイニング、情報検索、情報推薦、可視化の研究に取り組んでいます。

クロス・アポイントメントでは、分野や研究テーマが異なる先生方と共同研究ができるため、異なる角度から問題や解決策を議論でき、授業では異なる大学カラーの学生からの質問に新たな発見もあります。現在は、MaaS(Mobility as a Service)でのバイクシェアによる社会問題(PM2.5や路面情報、混雑度等)解決を目指し、議論を重ねています。

やりたい研究ができ、社会貢献ができる仕事って!

「これはおもろい!」と思って研究、論文に取り組んでもなかなか成果につながらないことがあります。それでも、自分の屋台(研究室)で、自分のやりたいと思った研究開発を学生と一緒に取り組め、さらにそれが社会貢献につながると、研究者としてはこの上ない喜びです。また、学会や展示会、クロス・アポイントなどの機会を得て、幅広い分野の先生方を通じて興味や見識を広げ、研究を深めていけることはこの上なく楽しく、とてもハッピーです。

仕事への取り組み方を変えた、休職中の意識改革。

出産を経験した女性研究者の誰もが、育休中はもとより産休前から復帰後の不安はつきなかったと思います。私の場合、家族の心強いサポートもあり、時間の確保と体調管理に対する私自身の意識改革ができたことが、出産後の仕事への取り組み方を大きく変えました。

出産前は夜遅くまでダラダラと働いていましたが、出産後は集中力を高め、隙間時間も活かしました。休職中は子どもが寝ている時間にリモートで学生の指導も実施。意外にも仕事の時間が育児中の精神的な安定につながったことは貴重な経験でした。また、産休育休はスタートとゴールが見えているので、ITで解決できることは多く、事前に情報収集しておけば不安はいくらか解消されると思います。

楽しい週末のために、IT家電で毎日地道に家事育児。

私が考える家事育児の大事なポイントは、IT家電を上手に活用しながら、1週間ためこまずに毎日地道にこなすこと。その結果、週末の家事育児の負担が激減し、余裕ができた週末が楽しみになり、平日のコアタイムの集中力がアップします。とはいえ、家事育児に関してはやはり取りこぼしはありますが、そこは相手を含めて完璧を目指さず、許容範囲と割り切るように心がけています。でも、毎日の夕食は必ず子どもたちと一緒に。子どもたちからその日の出来事の話を聞ける、とても楽しい大切な時間です。

INTERVIEW