白井 詩沙香

皆さんと一緒に
進んでいけることに
感謝して。

Role model05

白井 詩沙香

サイバーメディアセンター情報メディア教育研究部門 講師

武庫川女子大学生活環境学部情報メディア学科 卒業
武庫川女子大学大学院生活環境学研究科生活環境学専攻 修士課程
同 博士後期課程(情報メディア学)
武庫川女子大学生活環境学部生活環境学科 助教

研究について

ICTを活用した学習支援と情報教育をテーマに。

ICTを活用した学習支援研究では、教育工学の知見をもとに、学習支援環境の開発や授業デザインを行い、それらが学習者のエンゲージメントやパフォーマンスに与える影響を検証し、最適な学習環境の実現を目指しています。現在は、数学eラーニングのための学習支援環境の構築や、適応的な学習支援を行うために、eラーニングや漫画教材学習時の生体データから学習者の状態を推定する研究を進めています。

情報教育に関する研究では、数理・データサイエンス・AI等に関する教育が推進される中、効果的な教材、学習支援環境の構築が喫緊の課題となっており、教材開発や授業設計、教育実践を進めています。

研究者になって良かったとつくづく思う時。

研究は、仮説を立て、学習環境を構築し、実験デザインを検討し、検証するまでに多くの時間と労力を費やします。しかし、多くの場合、想定していたような結果が一度で得られることはなく、試行錯誤しながら進めることになります。その過程は決して楽ではありませんが、共に研究を進める先輩や同僚の先生方、学生の皆さんの励ましや協力に支えられながら、乗り越えることができます。

そして、研究成果が実を結び、開発した学習支援環境や授業モデルが学習支援につながり、さらに学生の皆さんが楽しく学習を進め、学びを深めている様子を見ると、研究者になって良かったとつくづく思うのです。

さまざまな出会いに感謝しつつ、いつの日か次の世代へ。

楽しく、やりがいを持って行える研究テーマに出会えたことに加え、素晴らしい共同研究者の先生方と出会い、研究を進めることができていることに心から感謝しています。現在行なっている研究は、大きな研究フィールドの中のほんの一部ですが、少しでもこの分野に貢献し、いずれは次世代にバトンをつないでいけるようしっかりと学び、目の前の研究を深めていきたいと思います。

一人で抱え込まず、女性研究者の先輩の応援を糧に。

学生の皆さんは、これから研究はもちろん、進路のこと、ワークライフバランスのことなど、さまざまな悩みや葛藤を抱えることがあるかと思います。私自身、休日も研究に注力してしまうことが多く、将来、結婚や育児、介護等のライフイベントを迎えた折に、研究・生活それぞれの充実を図れるようにしたいと考えています。と同時に、私はいつも女性研究者の先輩から多くの励ましや助言をいただいています。ぜひ一人で抱え込まず、学内の制度を活用したり、周囲の方に相談して、有意義な研究生活を送っていきましょう。

INTERVIEW