研究部門の業績

サイバーコミュニティー研究部門
Cybercommunity Division


1.部門スタッフ

教授 吉田勝行
略歴: 1964年3月大阪大学工学部構築工学科卒業、同年4月大阪府立大学助手工学部経営工学科、1966年12月大阪大学助手工学部建築工学科、1970年10月大阪大学講師教養部図学科、1986年8月同助教授、1994年3月同教授、1994年4月大阪大学教授工学部建築工学科、1998年4月大阪大学教授大学院工学研究科建築工学専攻、2000年4月大阪大学教授サイバーメディアセンターサイバーコミュニティ研究部門。日本図学会、日本建築学会、ISGG、人工知能学会、日本ディスタンスラーニング学会、日本工学教育協会各会員。

講師 阿部浩和
略歴: 1983年3月大阪大学工学部建築工学科卒業、同年4月株)竹中工務店入社、1996年4月株)竹中工務店設計部主任、1998年4月株)竹中工務店 設計部課長代理、1998年4月大阪大学全学共通教育機構非常勤講師、2002年4月大阪大学講師サイバーメディアセンターサイバーコミュニティ研究部門、日本図学会、日本建築学会、ISGG各会員。

助手 寺田 努
略歴: 1997年3月大阪大学工学部情報システム工学科卒業。1999年3月大阪大学大学院工学研究科情報システム工学専攻博士前期課程修了。2000年6月大阪大学大学院工学研究科情報システム工学専攻博士後期課程退学。2000年6月大阪大学助手サイバーメディアセンターサイバーコミュニティ研究部門。情報処理学会、電子情報通信学会各会員。

2.教育および教育研究支援業績

本研究部門の教育に係わる主な活動を、以下に列記する。
  1. 全学共通教育機構で開講する専門基礎教育科目「図学B-Ⅰ」、「図学B-Ⅱ」、「図学実習B-Ⅰ」、主題別教育科目「景観論」、基礎セミナー「コンピューターグラフィックス」を担当した(吉田・阿部)。
  2. 工学研究科建築工学専攻で開講する「建築形態工学」、「建築形態工学演習Ⅰ」、「建築空間生理学」、「建築形態工学特論」を担当すると共に、「建築工学特別講義Ⅰ」、「建築工学ゼミナールⅠ」、 「建築工学ゼミナールⅡ」を分担した(吉田)。
  3. 全学共通教育機構体験的課題追求型教育科目構築プロジェクトの代表者の一人(吉田)として、計画案の取り纏めを行うと共に、同プロジェクトの一環として特別科目「マルチメディア時代の図学」を体験的課題追求型教育科目構築プロジェクトにおける体験的課題追求型授業として第1セメスターに(吉田・阿部)、また専門基礎教育科目「図学実習B-Ⅱ」を体験的課題追求型教育科目構築プロジェクトにおける体験的授業として第2セメスターに(吉田・阿部)それぞれ実施すると共に、具体的授業の結果報告を取り纏めるWGの代表者を務めた(吉田)。
  4. スペースコラボレーションシステム(SCS)の大阪大学内VSAT局大阪3の運営責任者を努めると共に、全学共通教育機構が実施するSCSを用いた授業「ボランティア論」について、VSAT局の操作支援を行った(吉田)。
  5. VSAT局大阪3におけるSCSを用いた授業「情報科学研究科情報システム工学専攻の講義」(情報)、「ボランティア論」(人)、「筑波大学との放送衛星講義」(経)および教育に関連した講演会ないし会議「統計数理セミナー」(研協)、「最新の視覚研究の討論」(健体)、「日本ロボット学会創立20周年記念学術講演会」(基工)について予行演習を含めVSAT局の操作支援を計1090分間実施した。(吉田)
  6. 平成13年度版全学共通教育機構公式ホームページを作成運用した(吉田・阿部)。
  7. 全学共通教育機構教務委員会委員および同教務委員会予算施設専門委員会委員長を努めた(吉田)。
  8. 体験的課題追求型授業の企画、実施に多大な貢献を果たすとともに、全学共通教育機構のHP作成管理、『共通教育だより』の編集等広報活動及び予算・施設面の計画・実施等を精力的に行い、全学共通教育機構の質的向上に著しい貢献を果たし、「共通教育機構の運営に顕著な功労のあった教官」として平成14年度第1学期大阪大学共通教育賞を受賞した(吉田)。

3.研究概要: 高度情報化技術に支援されるコミュニティ形態の構成

パーソナル・コンピュータと、それらを相互に結ぶ高速LANの普及は、カラープリンタ、およびディジタル・カメラ等の普及と相俟って、文字のみならず、画像、動画、音声等マルチメディアの複製を自在に生成し不特定多数に安価に配信出来る環境を、社会一般に提供する体制を整えつつある。これは、活版印刷の技術により、文字による文書の不特定多数に対する複製配布が容易となった結果、文字文書の大量使用を前提に社会運営がなされるようになり、それに見合う形で教育制度も整えられて行くといった、過去の大変革に匹敵するようなインパクトが、再び社会にもたらされる可能性があることを意味している。
本研究部門は、こうした状況下における高度情報化技術に支援されるコミュニティ形態の構成について考究し、サイバーコミュニティのあり得る姿を解き明かして行くことを研究目的とする。そうした目的を達成するため、本研究部門では、現在以下の研究課題に取り組んでいる。
 

課題1: SCS遠隔教育の企画と運用

SCSは、Space Collaboration Systemの略で、通信衛星を利用して大学間を結ぶ先進的な情報通信ネットワークの名称である。わが国の高等教育を、来るべきマルチメディア社会に対応できるように整備して行く計画の一環として設置されることになり、平成8年10月から試験運用が開始され、さらにその結果を踏まえ、平成9年4月からは本格運用が始められている。
このシステムの端末が設置された講義室をVSAT(Very Small Aperture Terminal)局と呼ぶが、VSAT局間では互いに映像や音声を双方向にリアルタイムで交換できるので、複数のそうした局どうしを結んで講義や研究会、会議を行うといった使い方が可能である。
筆者らは、平成8年度第2学期以降、SCSを利用して、北海道大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学を相互に接続し、阪大と名大、ないし北大の学生を対象に一般図形科学を内容とする講義を実施して来ている。こうした経験をふまえ、SCSや高速LANを特性に従って組み合わせて使用した遠隔教育および遠隔研修システムのモデルとそれに見合うコースウェアを構築拡張することを、サイバーコミュニティ計画推進の核として行く。

課題2: 建築および建築群の構成に関する研究

ひと纏まりのコミュニティを収容する建物ないし建物群の形態は、設計条件を念頭に置きつつ構成した初期形態を手がかりに、多様な要求が満たされているかどうかを多角的にチェックしては形態を練り直す過程を繰り返す中で見出されてゆく。こうした過程の積み重ねは、従来図面と模型を用いて行われるのが通例であるが、計算機システムの発達により、CAD、および3D-CG、シミュレーション等が実用の域に達し、またその結果をLAN等を介して容易に交換できるため、それらを統合した効率のよい建築設計の形態が求められている。本研究部門では、現実の建築設計過程をシステムとして捉え直すべく詳細に解析すると共に、それを元に高度情報化技術に支援される建築設計過程の構成を考究する。

課題3: 建築主設計者間のコミュニケーションの適正化に関する研究

サイバーコミュニティを収容するハードウェアとしての都市環境や建築群の構築には、高度化、専門化した知識が必要となり、これまで設計者に全てを任せることができた時代は終わり、包括的、統合的なプロジェクトマネジメントが不可欠になってきている。また一方で、公的規制の緩和に伴い、企業の自己責任原則の強化とアカウンタビリティの必要性が指摘されてきている。
本研究部門は、このような観点から、建築プロジェクトの企画から設計、施工にいたるプロセスをサイバーコミュニティの形態構成過程と捉え、設計マネジメントの現状をクライアントとのかかわりの中で見直すことで、その設計討議における合意形成過程の適正化に関する知見を明らかにするとともに、コミュニティ構築のためのプロジェクトマネジメント手法の開発を行う。

課題4:3次元形態の図表現と認知に関する研究

写真、動画、イラストといった図や画像(以下図像と略称)に対する加工が、パーソナル・コンピュータ、カラー・プリンタ、ディジタル・カメラなどのハードウェアと画像処理ソフトウェアの普及により容易になり、3次元立体や空間に関する情報伝達のメディアとして、一般にも利用されるようになって来ている。しかし、図の表現法に対する理解を欠いたまま3次元立体や空間に関する図の加工がなされると、思いも寄らない誤りが図中に生じ、情報伝達が阻害される事態が生じることになる。
身の回りの空間や立体を誤りなく図として表現し、表現された図から3次元の形態に関わる情報を誤りなく読み取るといった図に関するリテラシーは、加工された図が一般に流布する現代において、人々にとって欠くべからざる基礎知識であり、その能力育成はサイバーコミュニティにおける伝達の基盤を構成する上で、文字に関するリテラシー同様に重要であると共に、その知識の一般への普及の観点から教育制度への適用に関する研究が欠かせない。  
 本研究部門では、こうした観点から、3次元形態の図表現と認知およびその教育への適用に関する研究を行う。

課題5: ウェアラブルコンピューティングを実現するアクティブデータベースシステムに関する研究

携帯端末の小型化・軽量化に伴って、ユーザが計算機を身につけて持ち運び、場所にかかわらずに計算機を利用するウェアラブルコンピューティングに対する注目が高まっている。ウェアラブルコンピューティングはハンズフリー・常時オン・生活密着といった特徴をもち、GPSや磁気センサなど各種のデバイスを柔軟に組み合わせてユーザの生活をサポートするさまざまなサービスが要求されている。しかしこれまでのシステムでは、場所に応じて機能を動的に変更するといった柔軟性がなかったり、使用するデバイスが固定されているという問題があった。
そこで、本研究ではアクティブデータベースの概念を用いることで機能のカスタマイズや各種デバイスの追加・変更を容易にするウェアラブルコンピューティングの基盤システムを構築する。提案システムにより、ウェアラブルコンピュータを活用したあらたなコミュニティの実現が期待できる。

課題6: ユビキタスコンピューティングを実現するイベント駆動型コンピュータに関する研究

近年のマイクロエレクトロニクス技術の発展や、PDAや情報キオスクなどさまざまな形態のコンピュータの普及により、いつでもどこでもコンピュータにアクセスできるユビキタスコンピューティング環境に対する注目が高まっている。ユビキタスコンピューティング環境ではいたるところにコンピュータが存在し、コンピュータ同士またはコンピュータとユーザが持つ端末とが連携することでさまざまなサービスを提供する。しかし、現在提案されているシステムは互換性がなく、また専用端末であるために汎用性、コスト面での手軽さに問題を抱えている。
そこで、本研究では安価に多用途で利用できる汎用ユビキタスコンピュータに関する研究を行っている。提案するユビキタスコンピュータはその動作をECAルールと呼ぶ動作記述言語で記述するため、ルールを入れ替えることでさまざまな用途に利用可能である。また小型・軽量であるため、いたるところに組み込まれるユビキタスコンピュータとしての手軽さ、低コスト性を実現している。

課題7: PDAを用いた携帯型エンターテイメント機器に関する研究

近年のモバイルコンピューティング技術の発展により、ユーザは自分用のPDA(Personal Digital Assistant)を持ち歩くようになった。PDAの用途は多岐に渡り、特に今後は音楽を中心としたエンターテイメント利用の重要性が高まると予想される。しかし、現在の音楽アプリケーションは基本的に聴くだけのものが多く、演奏を楽しんだり、周りの音楽に参加するといった能動的なものがほとんど存在していなかった。
そこで、本研究ではPDAを用いて、場所を問わずに気軽に音楽演奏を楽しむためのモバイル楽器を構築する。

課題8: 情報フィルタリングの関数的性質に関する研究

広帯域放送サービスやモバイル環境におけるブロードバンドサービスが普及するにつれて、ユーザが受信する情報量は膨大になっている。そのような環境においては、ユーザが大量の受信情報から自分に必要な情報を取得するためには情報フィルタリングの技術が重要になる。
これまでにもさまざまな情報フィルタリング手法が提案されてきたが、それぞれの手法を定性的に評価する枠組みが存在していなかった。
そこで本研究では、情報フィルタリングを関数として表現し、フィルタリングの性質を関数が満たす条件として定義する。各性質間の関係や合成関数の性質を明らかにすることで、フィルタリングアルゴリズムを定性的に表現でき、フィルタリングシステムの性能比較や等価なフィルタリングアルゴリズムへの置換が可能になる。
また、性質関係や合成関数の性質を用いて、フィルタリングシステムの処理の最適化や、複数のフィルタリングシステムを合成した場合の処理の等価性を評価できる。

4.2002年度研究業績

4.1SCS遠隔教育の企画と運用に関する研究

大阪大学、東京大学、北海道大学の3大学は、大阪大学をホスト校として、SCS(スペースコラボレーションシステム)を用いて共同講義「マルチメディア時代の図学」を行ってきた。2002年度は「体験的課題追求型授業(北海道大学では創成型教育)」として「問題を解くための可視化と図表現」という科目として実施した。「体験的課題追求型授業」は未だ解決していない課題を取り上げたり、専門領域とは異なる分野を一般教育科目として学んだりする中で、様々な体験を通して問題の所在を明らかにし、受講生自らが課題を追求することを授業の目標とするものである。
これまでは各大学の教官側からそれぞれの大学の受講生に講義を行い、それに対する質問に答えるといった双方向の講義形態であったが、今回はグループワークを取り入れ、受講生自身にSCSを使ってコラボレーションをさせることを試みた。内容は図形科学をベースにしたプロブレムソルビングで各大学におけるロゴやピクトグラムといった図的表現を取り上げ、そこに潜む問題点と解決の可能性をプレゼンテーションさせることとした。受講者は大阪大学が29名、北海道大学が9名で、グループワークは両大学の混成チームとすることで、互いにコミュニケーションを行いながら作業をさせることとした。
その結果、意図した視覚的効果を確認できる感想が見られ、成果発表では各グループで特色ある問題設定があり、説得力のある作品が見られた。  
また今年度のSCSを使った授業評価は2000年度の全学共通授業のアンケートの結果に比べて、受講生の取り組みや満足度に関して、良い結果が得られた。今回の授業において、これからの情報技術としてSCSやラピッドプロトタイピング等を含む様々なマルチメディアとのかかわり方を学習させるとともに、遠隔地間コラボレーションの中で、図形科学における立体形状の把握や表現と図形情報の伝達にかかわるリテラシーを身につけさせるという当初の目的は達せられたと考えられる。ただ遠隔地の教官間の綿密な調整や授業構成の最適化、教室で使用できる設備等の整備などが今後の課題と考えられる。
図-1 VSAT局大阪大学3におけるSCS授業風景

[関連発表論文]
(1) 阿部 浩和,吉田 勝行,“問題を解くための可視化と図表現-SCSを用いた体験的課題追求型授業としての図学教育の試み-,” 日本図学会本部例会2002年度学術講演論文集,2002.12.

(2) 阿部 浩和,吉田 勝行,“図形科学教育に関する遠隔地コラボレーションの試み-,” 2003年度日本図学会関西支部例会学術講演論文集,2003.1.24.

4.2 建築および建築群の形態構成に関する研究

設計者は、建築設計にあたり敷地、規模、用途等の設計与件を把握し地域性、社会性、歴史性等の文脈を読み込み、自らの設計思想や建築哲学を総合して設計に対する考え方を設計基本方針あるいは設計コンセプトとして言葉で表現することを通常一般的に試みると共に、面積、工費等の数量的課題、あるいは「斬新な建物」、「環境との調和」等の言葉で表現される抽象的課題等を総合的に統括し、最終的に建築形態として形ある実体に変換・総合・創造していく造形行為を行う主体である。
そこで、その設計者自身が表現する言葉を研究対象とし、それらの言葉を設計者の考え方、空間や機能の有様、漠然とした要望等設計に関する抽象的・概念的な内容を表現する「概念語」と、建築形態、建築部位、空間要素等通常一般的にその形を容易に認識又はイメージできる具体的・実体的な内容を表現する「形態語」とに分類し、建築形態構成に対する「概念語」と「形態語」の果たす役割と相互の関係性を明らかにすることを目的として、日本建築学会作品選集に見られる設計者の文章、及び大手総合建設会社T社の社内表彰制度である設計技術賞受賞作品に見られる「設計の特色」なる文章を資料とし、分析した結果、「概念語」の内「構成」、「建物」、「空間」、「敷地」、「表現」等の79語(今回対象とした概念語の約12%)、「形態語」の内「ガラス」、「外壁」、「材料」、「壁」等の6語(今回対象とした形態語の約4%)が「店舗」、「事務施設」、「教育・研究施設」の3用途の建物の設計において共通に出現する一方、「概念語」の約63%以上、「形態語」の約72%以上が「店舗」、「事務施設」、「教育・研究施設」の3用途のうち1用途にしか出現しない、「概念語」と「形態語」は、それぞれ建物の用途に関わらず1作品のみに出現する語が約80%以上と圧倒的に多く作品との結びつきが極めて強い、「店舗」、「事務施設」、「教育・研究施設」に共通出現する概念語79語を縦軸に、それらに反応(文章内で結びつく)する全ての「形態語」を横軸に作成した表(反応マトリックス)に対して数量化3類を適用し、降順並べ替えを行った結果、「概念語」と「形態語」の反応部分は、反応マトリックスの対角線上に作品毎に独立して集まる分布状況を呈し、「概念語」と「形態語」の反応関係は作品毎に強い結びつきを反映している等、建築形態構成過程において、設計者は上記3用途に共通出現するこれらの「概念語」を一種のキーワードとして念頭に置き、建築用途固有の「形態語」を思考の対象としながらも、作品毎に今までにないもの他の作品とは違うものを追求し、個別性、独自性の強い表現方法を採用して設計を進めていることを裏付ける結果を得た。
したがって、こうしたキーワードとしての「概念語」や建築用途固有の「形態語」は、学生や設計初心者が建築形態構成を推進する上での設計のガイドラインと捉えることにより、一種の教育的ツールとしての効果も期待しうる。

[関連発表論文]
(1) 山内一晃,吉田勝行,“建築形態構成における「概念語」と「形態語」の関係性について”日本建築学会計画系論文集,第559号,pp.137-144 ,2002.9.

ラオス北部の古都ルアンプラバーン市では、現在、歴史的遺産保存地域の整備事業が進められており、その目的は「現代の市民生活により適合した建築計画を進め、基本計画に則った都市の発展を促し、建築と景観の融合を図る」ことにある。しかしながら、今まで、本整備事業ではCGシミュレーション手法などが適用されておらず、UNESCO主導による保存規則の設定や役所によるその施行が主業務となっており、市民の理解を得るための十分な説明責任が果たされていない。
そこで、今後、ルアンプラバーン市の歴史的保存地区整備事業への活用を視野に入れた三次元CGシミュレーションの効果的な利用方法を確立するために、ルアンプラバーン市の保存規則の把握と、それに沿って作成した三次元CG景観シミュレーションおよびその試験的利用を試みることにより、本整備事業でのCGシミュレーションの適用性について明らかにすることを目的として、まずルアンプラバーン市歴史的遺産保存地域に関わる法令を収集・分析し、更に、京都市の歴史的保存地区(産寧坂伝統的建造物群保存地区)にかかわる条例との内容の比較・分析を行った結果、歴史的遺産の保存対象地区内で伝統的建造物として登録された建物については、両都市ともほぼ同じように詳細な規制が定められているものの、それ以外の建物についてはルアンプラバーン市の規制のほうが京都市のそれよりも厳しい、歴史的遺産保存地区内では形態規制が主である京都市よりもきびしい材料規制がルアンプラバーンで市では課せられているなどの結果を得ている。
次にルアンプラバーン市における違反建造物のデータについて分析を行い、塀・柵の新設あるいは改修、塗装に指定の色が使われていない、建築材料、特に屋根の材料が形態と異なる事例が多いなどの結果を得ている。
これらの結果を元にルアンプラバーン市歴史的遺産保存地域の景観を三次元CGとして作成し、それを試験的に利用してアンケート調査を実施した結果、現状写真とCG1(現状図)、現状写真とCG2(規制に合せた修正図)に対する回答間の相関は必ずしも良好でなく、CG1とCG2の回答間の相関の方は高いため、さらにCGの精度を上げる必要があるとの結果を得ている。
 
[関連発表論文]
Somchith Sitthivanh 「ラオス・ルアンプラバーン市歴史的遺産保存地域における景観構成とCGの適用性に関する研究卒業研究報告」大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻2002年度修士論文, February 2003.

近年、食品衛生に関する問題が顕在化している。これまで、社会における大規模な食中毒事件の原因が食品製造施設の大量調理施設の製造過程が多いとされることから、これらの製造施設や製造過程等における衛生管理の強化とそのために必要な建築計画の適正化が不可欠である。HACCP(Hazard Analysis and Critical Contorol Point)システムは総合衛生管理製造過程と訳され、食品製造のための衛生管理手法として広く国際的に認められた手法である。
本研究では、HACCP手法を導入する前と後の食品類製造工場について、建築計画の相違点を明らかにすることを目的に、国内外の計画例を42例収集し、工場内における物や人の動線、作業場のゾーニングについて分析し、作業場名からのみ判断した場合の清潔作業区域面積は、食品工場面積全体の20%~40%占めているのに対し、プラン上のバリア構造から判断した場合の同作業区域面積は30%以下であり、これは主に作業区域間に清潔性を確保するバリア構造がないことが原因となっている。
国内では、年代と共に清潔作業区域が増加しているが、HACCPにより食品衛生法が改正になった1995年以降のみならず、1966年には20%以下であった清潔作業区域が、1980年から増加し始めている、工場内の物の動線は年代に関係なく、またHACCPの導入ともかかわり無く、従来から一方向である等の結果を得ている。

[関連発表論文]
Boutdakham Thanomxay 「HACCP(総合衛生管理製造過程)が適用される食品製造工場の建築計画に関する研究」 大阪大学工学部地球総合工学科建築工コース 2002年度卒業論文, February 2003.

4.3 建築主設計者間のコミュニケーションの適正化に関する研究

本研究は建築の設計段階における施主と設計者の「説明と同意」に関して良好で合理的な秩序と枠組みを見出すための基礎的研究を行うもので、本稿では行政交渉や利権問題等が複雑な民間大規模開発プロジェクトを取り上げその設計打合に見られる討議内容を時系列で捉えることで、施主と設計者との打合会議における討議項目を分析した結果、「都市計画行政」に関する討議は286回で最も多く、次いで「近隣調整」、「事業性」、「施設諸室の規模、空間、繋がり」の順であった。
また、全般を通して討議され続けていた項目としては「都市計画行政」が最も多く、次いで「事業性」、「近隣調整」に関する討議が多いとの結果を得ている。

[関連発表論文]
(1) 阿部 浩和、吉田 勝行、“施主に対する設計説明と同意に関する基礎的研究 その1‐民間開発プロジェクトの打合会議にみられる討議内容の分析と考察‐,” 2002年度日本建築学会(北陸)学術講演論文集,pp.517-518,2002.8.

4.4 3次元形態の図表現と認知に関する研究

これまで地球総合工学科の学生を対象とした図学実習として、グラフィックスプログラミング教育をベースにした透視図の作画実習の授業を行ってきた。平成13年度は本大学が進める体験的課題追求型授業科目構築プロジェクトに選定されたため、実際の体験を通して自主的に学ぶことを主眼とした「体験的授業」の形で実施した。 
「体験的授業」とは、未だ解決していない課題を取り上げたり、専門領域とは異なる分野を教養的科目として学んだりする中で、様々な体験を通して問題の所在を明らかにし、学生自らが課題を追求することを授業の目標とするものである。
テーマは大学キャンパスのモデリングと修景計画とし、実際の建物の実測を行い、身の周りの環境に対する問題点を考えさせる中で、自主的な作図技法の習得を促し、図形科学へのインセンティブ与えることを考えた。また作業はグループワークとして行い、成果をプレゼンテーションさせることで各チーム間での優劣を競わせた。
その結果、現地実測からモデリングを行う過程で、図法幾何学における3面図の意味や透視投象との対応を体験的に理解させる手がかりが得られた.また日常の身の回りにある環境に対して問題意識を持たせるとともに、景観問題の難しさ、問題点を具体的に実感させることができたと考えられる。 
図-2 図学実習BⅡ演習風景
図-2 図学実習BⅡ学生作品
[関連発表論文]
(1) 阿部 浩和,吉田 勝行、“体験的授業としての図学教育,”2002年度日本図学会大会(中部)学術講演論文集,pp.147-152, 2002.5.

(2) 阿部 浩和,吉田 勝行,“体験的授業としての図学ドローイング演習の試み,” 日本建築学会建築教育委員会、第3回建築教育シンポジウム、建築教育の新たな試みと教育方法・技術、pp5-16,2003.1.25

(3) Hirokazu Abe,Katuyuki Yoshida,“A Trial Educa-tion of Drawing Course in Graphics Science as Project-based Learning, ”in Proceedings of 10th.International Conference on Geometry and Graphics, Ukraine, vol.2 pp.94-98,August 2002.

4.5 ウェアラブルコンピューティングを実現するアクティブデータベースシステムに関する研究

近年、マイクロエレクトロニクス技術の発展による計算機の小型化・軽量化に伴って、ウェアラブルコンピューティングに対する注目が高まっている。ウェアラブルコンピューティングとは、計算機をユーザが常に身に付けて持ち運ぶコンピューティングの一形態であり、従来の計算機の利用形態と比較して次の3つの特徴をもつ。
ウェアラブルコンピュータはハンズフリーで利用できるため、ユーザは他の作業を行いながら、マニュアルなど各種の情報を閲覧できる。また、計算機の電源が常に入っているため、ユーザが計算機を利用していないときにも情報を収集することが可能となる。
さらに、計算機はユーザとともに移動するため、現在位置に関する情報を取得しながらナビゲーションを行ったり、ユーザが会社にいる間はプライベートなメールの受信を停止するといったサービスが提供できる。
ウェアラブルコンピュータでは、ユーザは常に個人用端末を携帯して行動するため、目的によって機器やシステムを取り替えるのではなく、場所や目的に応じて端末の機能を柔軟に変更できることが望ましい。そこで、本研究では、ウェアラブルコンピューティング環境において、各種センサやデバイスの状態を処理し、様々なサービスを提供するためのシステム「A-ware」を構築する。A-wareは、各種の入力を処理するルールによって、ウェアラブルコンピューティング環境における様々なサービスを提供する。
図- 3 ウェアラブルコンピュータ 図- 4 A-wareの実行画面例
図- 5 サービスを実現するルール例
[関連発表論文]
(1) 寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“移動体計算環境におけるアクティブデータベースの動的トリガグラフ構築機構の設計と実装,” 情報処理学会論文誌:データベース,Vol.43, No. SIG 12, pp. 52-63 (Dec. 2002).

(2) Tsutomu TERADA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “An Active Database System for Receiving Broadcast Data,” Proc. of IASTED International Conference on Information Systems and Databases (ISDB 2002), pp. 122-128 (Sep. 2002).

(3) 宮前雅一,中村聡史,寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“ウェアラブルコンピューティングのための拡張可能なルール処理システム,” 情報処理学会研究報告(情報家電コンピューティング研究グループ 2002-IAC-3), Vol. 2002, pp. 41-46 (June 2002).

(4) 塚本昌彦,寺田 努,堀 雅和,“ウェアラブルコンピューティングのためのシステム基盤,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 213-214 (Sep. 2002).
(5) 宮前雅一,中村聡史,寺田 努,塚本昌彦,橋本隆之,青木功介,堀 雅和,西尾章治郎,“ウェアラブルコンピューティングのためのルール処理システムの設計と実装,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 215-216 (Sep. 2002).

(6) 中村聡史,宮前雅一,寺田 努,塚本昌彦,柳瀬康宏,釣 裕美,堀 雅和,西尾章治郎,“ウェアラブルコンピューティングのためのルール処理システムを用いたサービス,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 217--218 (Sep. 2002).

(7) 中尾太郎,寺田 努,塚本昌彦,宮前雅一,庄司 武,岸野泰恵,義久智樹,西尾章治郎,“ウェアラブル型ルールベースシステムを用いた農作業支援システム,” 第65回情報処理学会全国大会 (Mar. 2003, 発表予定).

(8) 三浦直樹,宮前雅一,寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“Aware-Mail: ウェアラブルコンピューティング環境のためのイベント駆動型メールシステム,” 第65回情報処理学会全国大会 (Mar. 2003, 発表予定).

4.6 ユビキタスコンピューティングを実現するイベント駆動型コンピュータに関する研究

あらゆる物にコンピュータが埋め込まれ、それぞれが互いに通信しあいながら多様なサービスを提供するユビキタスコンピューティング環境に対する注目が高まっている。
我々は、このようなユビキタスコンピューティング環境を実現するため、ルールベース型のユビキタスチップを提案している。提案するユビキタスコンピュータはその動作をECAルールと呼ぶ動作記述言語で記述するため、ルールを入れ替えることでさまざまな用途に利用可能である。また、機能をできるだけシンプルに抑えることで小型化・軽量化・低コスト化を実現している。

図- 6 開発したユビキタスコンピュータ

[関連発表論文]
(1) 寺田 努,塚本昌彦,坂根 裕,義久智樹,岸野泰恵,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスの動作記述方式,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp.331-334 (Sep. 2002).

(2) 塚本昌彦,寺田 努,早川敬介,柏谷 篤,“ルールに基づく入出力制御によるユビキタスコンピューティング,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp.327-330 (Sep. 2002).

(3) 早川敬介,柏谷 篤,塚本昌彦,寺田 努,義久智樹,岸野泰恵,坂根 裕,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスの設計と実装,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp. 335-338 (Sep. 2002).

(4) 寺田 努,塚本昌彦,坂根 裕,義久智樹,岸野泰恵,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスの動作記述言語,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 97-198 (Sep. 2002).

(5) 塚本昌彦,寺田 努,早川敬介,柏谷 篤,“ユビキタスコンピューティングを実現するためのルールに基づく入出力制御デバイス,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp.195-196 (Sep. 2002).

(6) 早川敬介,柏谷 篤,塚本昌彦,寺田 努,義久智樹,岸野泰恵,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスのハードウェアアーキテクチャ,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 199-200 (Sep. 2002).

(7) 義久智樹,塚本昌彦,坂根 裕,寺田 努,岸野泰恵,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスのソフトウェアアーキテクチャ,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 201-202 (Sep. 2002).

(8) 岸野泰恵,義久智樹,寺田 努,塚本昌彦,坂根 裕,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスのPC統合環境,“ 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 203-204 (Sep. 2002).

(9) 早川敬介,塚本昌彦,寺田 努,義久智樹,岸野泰恵,柏谷 篤,坂根 裕,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイス,” 日本ソフトウェア科学会第10回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2002), pp. 127-132 (Dec. 2002).

4.7 PDAを用いた携帯型エンターテイメント機器に関する研究

近年、ゲームセンターなどのアミューズメント施設では音楽系ゲームが大流行している。音楽系ゲームは能動的.音楽を発信するという新しい音楽の楽しみ方を提供しており、このようなアプリケーションの重要性は今後もますます高まってくると思われる。また。これらの音楽系ゲームは一般の人だけでなく、実際の楽器の演奏を得意とするミュージシャンをもゲームセンターに取り込むほどの流行を見せた。特にコナミ社の「ドラムマニア」や「キーボードマニア」は、それぞれドラムやキーボードの演奏方法がほぼそのまま取り入れられており、得意とする楽器の腕前を一般に披露する機会を与えている。また、これらのゲームは複数人でのプレイが可能であり、音楽的なコラボレーション(セッション)の場を提供する役割をもっている。
このように、能動的に音楽を楽しみ、人に演奏を披露し、さらに他人と音楽でコラボレーションしたいという要求は非常に高くなっているが、現状では限られた場所でしかこのような機会が与えられていない。そのため、いつでもどこでも携帯型の楽器を用いて音楽を楽しみたいという要求が高まっている。
そのような要求に対し、本研究で構築したモバイル楽器であるDoublePad/Bassは、タッチパネル式のPDAを2個用いて両手入力により演奏を行なうソフトウェアである。エレクトリックベースの奏法を想定し、左手により音程を決め、右手により発音するようになっているため、本物のベースを演奏できる人が場所を問わずに腕前を披露できる。また、ハンマリングやスライドといった演奏技術をタッチパネル上で実現する仕組みを提供し、練習により高度な演奏が行なえるようにした。さらに、楽器演奏の初心者でもある程度の演奏が行なえるように、簡易演奏モードを用意した。
DoublePad/Bassは左右の手にそれぞれのPDAを割り当てて演奏するため、現実の楽器に似た奏法、パフォーマンスを実現している。本システムを用いることで、いつでもどこでも気軽に演奏でき,同じように演奏している人たちと気軽にコラボレーションできる。屋外で道行く人たちと即興演奏を行なう本システムのようなアプリケーションは、今後のモバイルアプリケーションの大きな柱となる可能性を秘めていると考えられる。
図- 7 DoublePad/Bassの演奏風景

[関連発表論文]
(1) 寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“2つのPDAを用いた携帯型エレキベースの設計と実装,” 情報処理学会論文誌,Vol. 44, No. 2, pp. 266--275 (Feb. 2003).

(2) 寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“アクティブデータベースを用いたカラオケの背景作成システム,” 情報処理学会論文誌,Vol. 44, No. 2, pp.235-244 (Feb. 2003).

(3) Tsutomu TERADA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “A Portable Electric Bass Using Two PDAs,” Proc. of First International Workshop on Entertainment Computing (IWEC2002), pp.286-293 (May 2002).

(4) Tsutomu TERADA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “A System for Presenting Background Scenes of Karaoke Using an Active Database System,” Proc. of ISCA 18th International Conference on Computers and Their Applications (CATA 2003) (Mar. 2003, to appear).

4.8 情報フィルタリングの関数的性質に関する研究

近年、衛星放送やデータ放送の普及により、放送されるコンテンツの種類や量が加速度的に増加している。大量のデータが受信される環境では、ユーザが必要とするデータを探し出すことは非常に困難であるため、自動的に必要なデータのみを抽出するフィルタリング技術に対する要求が高まっている。
このような要求に対し、これまで多数のフィルタリング手法が提案されているが、それらの手法を定性的に評価する枠組みは未だ確立されていない。そこで本研究では、フィルタリングを関数として定義し、さまざまなフィルタリング手法の性質を関数が満たす条件として表現する。各性質を表現する制約条件の包含関係を示すことで、フィルタリングがもつ性質の関係を明らかにする。本研究で提案する体系をもとに、実際のフィルタリングシステムを分類し、満たす性質に応じた処理方法を適用することで、より効率的なフィルタリングシステムを実現できる。
[関連発表論文]
(1) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,Loh Yin Huei,西尾章治郎,“情報フィルタリングの関数的性質について,” 電子情報通信学会論文誌,Vol. J85-D-I, No. 10, pp. 939-950 (Oct. 2002).

(2) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数におけるセレクションとランキングについて,” 情報処理学会論文誌:データベース,Vol.43, No. SIG 12, pp. 80-91 (Dec. 2002).

(3) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“情報フィルタリングの実行順序に関する関数的性質について,” 情報処理学会論文誌:データベース (2003,掲載決定).

(4) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,合成フィルタリング関数の性質について,” 情報処理学会論文誌:データベース (2003,掲載決定).

(5) Masakazu KASHITA, Tsutomu TERADA, Takahiro HARA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “A Collaborative Query Processing Method for a Database Broadcasting System,” Proc. of IASTED International Conference on Communications, Internet, and Information Technology (CIIT 2002), pp. 60-66 (Nov. 2002).

(6) Rie SAWAI, Masahiko TSUKAMOTO, Tsutomu TERADA, and Shojiro NISHIO, “Composition of Filtering Functions,” Proc. of the 9th International Conference on Databese Systems for Advanced Applications (DASFAA 2003) (Mar. 2003, to appear).

(7) Masakazu KASHITA, Tsutomu TERADA, Takahiro HARA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “An Adaptive Query Processing Method according to System Environments in Database Broadcasting Systems,” Proc. of ISCA 18th International Conference on Computers and Their Applications (CATA 2003) (Mar. 2003, to appear).

(8) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数の合成順序について,” 情報処理学会研究報告(データベースシステム研究会 2002-DBS-128),Vol. 2002,No. 67,pp. 335-342 (July 2002).

(9) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数の合成と実システムへの適用について,” 情報処理学会研究報告(データベースシステム研究会 2002-DBS-129),Vol. 2003, No. 5, pp.75-82 (Jan. 2003).

(10) 加下雅一,寺田 努,塚本昌彦,原 隆浩,西尾章治郎,“放送型データベースシステムにおける適応的問合せ処理方式,” 情報処理学会研究報告(データベースシステム研究会 2002-DBS-129),Vol. 2003, No. 5, pp. 9-16 (Jan. 2003).

(11) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数の和積とその性質,” 電気情報通信学会第14回データ工学ワークショップ(DEWS2003)論文集(CD-ROM) (Mar. 2003).

5.社会貢献に関する業績

5.1 教育面における社会貢献

5.1.1 研究部門公開
2002年4月29日の銀杏祭、および11月2日の大学祭において、図学CAD教室(全学共通教育機構B棟3F)の外部公開を行った。午後1時から4時の間、パネル展示コーナーとCAD装置に実際に触れて演習や立体視を体験できるコーナーを開設し両日で計137名の見学者を得た。

5.2 学会活動

5.2.1 国内学会における活動
国内では、日本図学会顧問として、学会の運営に貢献している。また、日本建築学会建築教育委員会委員および教育と資格制度小委員会委員長として、国際的な建築家資格の基礎となる建築設計教育の在り方に関する検討に参画している(吉田)。

日本図学会関西支部役員および日本建築学会建築教育委員会教育と資格制度小委員会委員として、会の運営に貢献している(阿部)。

情報処理学会ユビキタスコンピューティング研究会発起人として、近年注目を集めているユビキタスコンピューティングに関する研究領域の創生に貢献している。また、情報処理学会情報家電コンピューティング研究グループ、放送コンピューティング研究グループおよび日本バーチャルリアリティ学会エンタテインメントVR研究委員会の運営委員を務める。
これらの研究グループはいずれも創設されて数年以下の新しい研究分野を対象としており,日本の情報科学領域における新しい分野の研究活動を推進している。その他、エンタテインメントコンピューティング2003実行委員および情報処理学会第65回全国大会ウェアラブルコンピューティングトラックWG委員を務める(寺田)。

5.2.2 論文誌編集
International Society for Geometry and Graphics の論文誌Journal for Geometry and Graphics (年2回発行)の編集委員会委員を務め、発刊に貢献している(吉田)。

5.2.3 国際会議への参画
10th International Conference on Geometry and Graphics(July 28-August 2,2002, Kiyv National University of Building and Architecture, Kiyv, Ukraine)の組織委員会委員を務め、開催に貢献した(吉田)。

5.2.4 学会表彰
(1) 阿部浩和 2001年度日本図学会賞、「建築空間の図的表現法と空間把握の関連に関する研究」  2002. 5. 

(2) 寺田 努,中尾太郎,宮前雅一,庄司 武,岸野泰恵,義久智樹,農業情報ネットワーク全国大会サイファーズファッションショー,ベストエフォート賞。

5.3 産学連携

5.3.1 企業との共同研究
(1) 寺田努,ユビキタス情報基盤,平成14年4月1日~平成15年3月31日,日本電気株式会社 インターネットシステム研究所との連携ラボ。

(2) 寺田努,屋外向け装着型情報共有システムの研究,平成14年9月1日~平成15年3月31日,インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス株式会社との共同研究。

5.4 プロジェクト活動

(1) 寺田努,ISO/TC211コントリビューター 平成14年2月~

5.5 その他の活動

5.5.1 競争的資金の獲得
吉田勝行「平成14年度第1学期大阪大学共通教育賞教育助成金」, 300千円。

寺田 努(研究代表者),“移動型アクティブデータベースを用いた地理情報システムに関する研究,” 日本学術振興会科学研究費補助金若手(B)(13780331),1,000千円。

寺田 努(研究代表者),“情報フィルタリングの数学的基盤の確立,” 科学技術振興調整費任期付研究者支援,10,212千円。

5.5.2 大阪大学全学委員会委員

先端科学技術共同研究センター運営委員
キャンパス計画委員会委員
(以上吉田)。

5.5.3  他大学非常勤講師

関西大学「建築CAD演習」工学部建築学科
摂南大学「建築形態論」大学院工学研究科建築学専攻(以上吉田)。

2002年度研究発表論文一覧

学術論文誌
(1) 阿部 浩和,吉田 勝行,“写真を用いた判別テストへの項目反応理論の適用および項目パラメタと図的表現法の関連,” 日本図学会,図学研究,第36巻3号,pp.3-10 ,2002.9
.
(2) 山内一晃,吉田勝行,“建築形態構成における「概念語」と「形態語」の関係性について”日本建築学会計画系論文集,第559号,pp137-144 2002.9.

(3) 阿部 浩和,吉田 勝行,“図学実習課題と体験的授業,” 日本図学会,図学研究,第37巻1号2003.3. 

(4) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,Loh Yin Huei,西尾章治郎,“情報フィルタリングの関数的性質について,” 電子情報通信学会論文誌,Vol. J85-D-I, No. 10, pp. 939-950 (Oct. 2002).

(5) 寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“移動体計算環境におけるアクティブデータベースの動的トリガグラフ構築機構の設計と実装,” 情報処理学会論文誌:データベース,Vol.43, No. SIG 12, pp. 52-63 (Dec. 2002).

(6) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数におけるセレクションとランキングについて,” 情報処理学会論文誌:データベース,Vol.43, No. SIG 12, pp. 80-91 (Dec. 2002).

(7) 寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“アクティブデータベースを用いたカラオケの背景作成システム,” 情報処理学会論文誌,Vol. 44, No. 2, pp. 235-244 (Feb. 2003).

(8) 寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“2つのPDAを用いた携帯型エレキベースの設計と実装,” 情報処理学会論文誌,Vol. 44, No. 2, pp. 266-275 (Feb. 2003).

(9) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“情報フィルタリングの実行順序に関する関数的性質について,” 情報処理学会論文誌:データベース (2003,掲載決定).

(10) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“合成フィルタリング関数の性質について,” 情報処理学会論文誌:データベース (2003,掲載決定).

国際会議会議録
(11) Hirokazu Abe,Katuyuki Yoshida,“A Trial Educa-tion of Drawing Course in Graphics Science as Project-based Learning, ”in Proceedings of 10th.International Conference on Geometry and Graphics, Ukraine, vol.2 pp.94-98,August 2002.

(12) Junko Komoto,Katsuyuki Yoshida,Satoshi Chikami,“Characteristics of the villagers
’drawings on the village development in Lao P.D.R.” in Proceedings of 10th.
International Conference on Geometry and Graphics, Ukraine, vol.2, pp.249-253,August 2002.

(13) Kazuaki Yamauch i,Katsuyuki Yoshida, “The design process of composing the shape of building on the initial stage of planning” in Proceedings of 10th.International Conference on Geometry and Graphics, Ukraine, vol.2 pp304-311,August 2002.

(14) Tsutomu TERADA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “A Portable Electric Bass Using Two PDAs,” Proc. of First International Workshop on Entertainment Computing (IWEC2002), pp. 286-293 (May 2002).

(15) Tsutomu TERADA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “An Active Database System for Receiving Broadcast Data,”Proc. of IASTED International Conference on Information Systems and Databases (ISDB 2002), pp. 122-128 (Sep. 2002).

(16) Masakazu KASHITA, Tsutomu TERADA, Takahiro HARA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “A Collaborative Query Processing Method for a Database Broadcasting System,” Proc. of IASTED International Conference on Communications, Internet, and Information Technology (CIIT 2002), pp. 60-66 (Nov. 2002).

(17) Rie SAWAI, Masahiko TSUKAMOTO, Tsutomu TERADA, and Shojiro NISHIO, “Composition of Filtering Functions,” Proc. of the 9th International Conference on Databese Systems for Advanced Applications (DASFAA 2003) (Mar. 2003, to appear).

(18) Tsutomu TERADA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “A System for Presenting Background Scenes of Karaoke Using an Active Database System,” Proc. of ISCA 18th International Conference on Computers and Their Applications (CATA 2003) (Mar. 2003, to appear).

(19) Masakazu KASHITA, Tsutomu TERADA, Takahiro HARA, Masahiko TSUKAMOTO, Shojiro NISHIO, “An Adaptive Query Processing Method according to System Environments in Database Broadcasting Systems,” Proc. of ISCA 18th International Conference on Computers and Their Applications (CATA 2003) (Mar. 2003, to appear).

口頭発表(国内研究会など)
(20) 阿部 浩和,吉田 勝行,“体験的授業としての図学教育,”2002年度日本図学会大会(中部)学術講演論文集,pp147-152, 2002.5.

(21) 阿部 浩和,吉田 勝行,“施主に対する設計説明と同意に関する基礎的研究 その1‐民間開発プロジェクトの打合会議にみられる討議内容の分析と考察‐,” 2002年度日本建築学会(北陸)学術講演論文集,pp517-518, 2002.8.

(22) 阿部 浩和,吉田 勝行,“問題を解くための可視化と図表現-SCSを用いた体験的課題追求型授業としての図学教育の試み-,” 日本図学会本部例会2002年度学術講演論文集,2002.12.

(23) 阿部 浩和,吉田 勝行,“図形科学教育に関する遠隔地コラボレーションの試み-,” 2002年度日本図学会関西支部例会学術講演論文集,2003.1.24.

(24) 阿部 浩和,吉田 勝行,“体験的授業としての図学ドローイング演習の試み,” 日本建築学会建築教育委員会、第3回建築教育シンポジウム、建築教育の新たな試みと教育方法・技術、pp5-16,2003.1.25.

(25) Phonethip Pathana, Chithpanya Soukanh, 河本順子, 阿部浩和, 吉田勝行, “ラオス人学生を対象にしたMCT(Mental Cutting Test)と学業成績の関連” 2002年度日本図学会関西支部例会学術講演論文集,2003.1.24.

(26) Chithpanya Soukanh, Phonethip Pathana, Somchith Sitthivanh, 河本順子, 阿部浩和, 吉田勝行, “ラオス寺院建築における屋根部分の曲線構成” 2002年度日本図学会関西支部例会学術講演論文集,2003.1.24.

(27) 河本順子, Phonethip Pathana, Chithpanya Soukanh, 吉田勝行, “ラオス農山村空間描画の形態推移から見た今後の方向性“ 2002年度日本図学会関西支部例会学術講演論文集,2003.1.24.

(28) 宮前雅一,中村聡史,寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“ウェアラブルコンピューティングのための拡張可能なルール処理システム,” 情報処理学会研究報告(情報家電コンピューティング研究グループ 2002-IAC-3), Vol. 2002, pp. 41-46 (June 2002).

(29) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数の合成順序について,” 情報処理学会研究報告(データベースシステム研究会 2002-DBS-128),Vol. 2002,No. 67,pp. 335--342 (July 2002).

(30) 寺田 努,塚本昌彦,坂根 裕,義久智樹,岸野泰恵,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスの動作記述方式,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp. 331-334 (Sep. 2002).

(31) 塚本昌彦,寺田 努,早川敬介,柏谷 篤,“ルールに基づく入出力制御によるユビキタスコンピューティング,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp. 327-330 (Sep. 2002).

(32) 早川敬介,柏谷 篤,塚本昌彦,寺田 努,義久智樹,岸野泰恵,坂根 裕,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスの設計と実装,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2002論文集,pp. 335-338 (Sep. 2002).

(33) 寺田 努,塚本昌彦,坂根 裕,義久智樹,岸野泰恵,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスの動作記述言語,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 197-198 (Sep. 2002).

(34) 塚本昌彦,寺田 努,早川敬介,柏谷 篤,“ユビキタスコンピューティングを実現するためのルールに基づく入出力制御デバイス,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 195-196 (Sep. 2002).

(35) 早川敬介,柏谷 篤,塚本昌彦,寺田 努,義久智樹,岸野泰恵,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスのハードウェアアーキテクチャ,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 199-200 (Sep. 2002).

(36) 義久智樹,塚本昌彦,坂根 裕,寺田 努,岸野泰恵,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスのソフトウェアアーキテクチャ,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 201-202 (Sep. 2002).

(37) 岸野泰恵,義久智樹,寺田 努,塚本昌彦,坂根 裕,早川敬介,柏谷 篤,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイスのPC統合環境,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 203-204 (Sep. 2002).

(38) 塚本昌彦,寺田 努,堀 雅和,“ウェアラブルコンピューティングのためのシステム基盤,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 213-214 (Sep. 2002).

(39) 宮前雅一,中村聡史,寺田 努,塚本昌彦,橋本隆之,青木功介,堀 雅和,西尾章治郎,“ウェアラブルコンピューティングのためのルール処理システムの設計と実装,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 215-216 (Sep. 2002).

(40) 中村聡史,宮前雅一,寺田 努,塚本昌彦,柳瀬康宏,釣 裕美,堀 雅和,西尾章治郎,“ウェアラブルコンピューティングのためのルール処理システムを用いたサービス,” 第1回情報科学技術フォーラム(FIT2002)論文集第4分冊,pp. 217-218 (Sep. 2002).

(41) 早川敬介,塚本昌彦,寺田 努,義久智樹,岸野泰恵,柏谷 篤,坂根 裕,西尾章治郎,“ユビキタスコンピューティングのための入出力制御デバイス,” 日本ソフトウェア科学会第10回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2002), pp. 127-132 (Dec. 2002).

(42) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数の合成と実システムへの適用について,” 情報処理学会研究報告(データベースシステム研究会 2002-DBS-129),Vol. 2003, No. 5, pp. 75-82 (Jan. 2003).

(43) 加下雅一,寺田 努,塚本昌彦,原 隆浩,西尾章治郎,“放送型データベースシステムにおける適応的問合せ処理方式,” 情報処理学会研究報告(データベースシステム研究会 2002-DBS-129),Vol. 2003, No. 5, pp. 9-16 (Jan. 2003).

(44) 澤井里枝,塚本昌彦,寺田 努,西尾章治郎,“フィルタリング関数の和積とその性質,” 電気情報通信学会第14回データ工学ワークショップ(DEWS2003)論文集 (Mar. 2003).

(45) 中尾太郎,寺田 努,塚本昌彦,宮前雅一,庄司 武,岸野泰恵,義久智樹,西尾章治郎,“ウェアラブル型ルールベースシステムを用いた農作業支援システム,” 第65回情報処理学会全国大会 (Mar. 2003, 発表予定).

(46) 三浦直樹,宮前雅一,寺田 努,塚本昌彦,西尾章治郎,“Aware-Mail: ウェアラブルコンピューティング環境のためのイベント駆動型メールシステム,” 第65回情報処理学会全国大会 (Mar. 2003, 発表予定).

解説・その他
(47) 吉田 勝行、阿部 浩和、「図学と体験的授業」、創造と実践、大阪大学全学共通教育機構、pp46-49 2002.3

(48) 阿部 浩和,建築分野における図学および図学関連科目のシラバス、日本図学会,図学研究,第36巻3号,pp24-25,2002.9.

(49) 寺田努,G-XMLを利用したモバイルサービスの実現,G-XML国際統合版解説書,2002.

2002年度特別研究報告・修士論文・博士論文

修士論文
(50) Somchith Sitthivanh 「ラオス・ルアンプラバーン市歴史的遺産保存地域における景観構成とCGの適用性に関する研究卒業研究報告」大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻2002年度修士論文, February 2002.

卒業研究論文
(51)Boutdakham Thanomxay 「HACCP(総合衛生管理製造過程)が適用される食品製造工場の建築計画に関する研究」 大阪大学工学部建築工学科2002年度卒業論文, February 2002.

作品
大阪駅北地区国際コンセプトコンペ「梅田三山」出品2003.1.31.

全学共通教育機構発行 広報誌 「共通教育だより」 No.19,20,21,22号各表紙構成.

全学共通教育機構発行「体験的課題追求型授業構築プロジェクト 中間報告書」 表紙構成.

(1) サイバーメディアセンター発行 「年報」 2002年度表紙構成.

(2) サイバーメディアセンター発行 「サイバーメディアフォーラム」 No.3 表紙構成.

(以上吉田・阿部)