特 集  

大学教育でのプレゼンテーションの活用



 ゼミや卒論発表などで、コンピュータを用いたプレゼンテーションがよく行われるようになりました。今回の特集では、まず人間科学部の菅井先生と山城さんに、大学におけるプレゼンテーションの役割について教育学の理論面から解説をお願いしました。低学年の授業においても、昨年度(平成12年度)から共通教育科目「情報活用基礎」の人間科学部対象の授業で、受講学生によるプレゼンテーションを取り入れています。これはプレゼンテーションソフトウェアを使いこなす操作技術を習得するだけでなく、むしろコミュニケーション能力の育成を目的としたものです。今年度は文学部対象の同科目の授業においても試みられています。また、基礎工学部情報科学科においても、昨年度からPBL (Problem-Based Learning) 科目でプレゼンテーションが導入されていますので、これらの導入の目的や実施状況を寄稿いただきました。この特集が先生方の授業やゼミなどで少しでもお役に立てば幸いです。
中西 通雄(サイバーメディアセンター 情報メディア教育研究部門)


・大学におけるプレゼンテーション能力の育成 ? 情報教育の観点から                        
----------------菅井 勝雄・山城 新吾 5

・情報活用基礎におけるプレゼンテーション演習の導入
------------------------- 中村 匡秀 9

・文学部『情報活用基礎』におけるプレゼンテーション実習の試み
----------------------- 北道 淳司 14
・基礎工学部情報科学科におけるPBL教育に関する取り組みと  プレゼンテーション能力の育成
---------------石原 靖哲・村田 正幸 18