情報処理学の授業について


横山菜穂子(歯学部附属歯科技工士学校)
 
 歯学部附属歯科技工士学校の横山と申します。
教員3名のうち、コンピューターに明るい教員が情報処理学をサポートする要員として長い間授業に加わってまいりましたが、2年前から授業時間と実習時間が重なり、情報処理学をサポートできず、代わりにコンピューターに疎い私が、情報処理学のサポートとして授業に参加するようになりました。
 授業に参加させていただいたときの、最初の戸惑いと自分の無知さはかなりのもので、21番目のコンピューター初心者といったたちの悪い状態で担当の先生ならびに学生の皆さんにかなりのご迷惑をお掛けしました。
 歯学部附属歯科技工士学校の学生は約20名。第2学年の第一学期に情報処理学を学び始め、短期間とはいえ、歯科技工実習とは違った学生の意外な一面を垣間見ることが出来ることは、ある意味新鮮であり、知らなかった能力を見ることが出来たことに授業に参加させていただいたことへのありがたさすら覚えます。今年の講義時間は1回90分、2時限続きの授業でかなり集中して取り組むことができたように感じました。

 演習・講義目的とその内容の説明
  CMC端末の利用登録と諸注意
  パソコンのハードウェアの概説
  ログイン・ログアウトの方法
  半角英字および全角文字の入力方法
  記録媒体の操作方法
  メールの送受信、添付ファイルの操作
  インターネット接続と情報の収集とその選択
  作図
  表計算および作表
  ケースプレゼンテーション
  ホームページに各自の意見と情報を盛り込んでの作成
  ホームページの公開

 上記の内容で加藤先生が講義をされる中、質問等に受け答えするのですが答えられないことの方が多く申し訳ない限りです。
 HPをすでに持っている経験者から、キーボードを触ったことも無い初心者までかなり習熟の差がありますが、もともと人数が20名そこそこのクラスで、アットホームな雰囲気の中、お互い教えあい、楽しく授業を受ける姿勢が出来ているようです。講義時間以外にも、歯学部内に設置されている三台の端末に向かい、課題であるHP作製に取り組んでいる学生さんもいました。
 短期の授業でのサポートですので、難しいことはわかりませんが、LINUXに初めて取り組むことによる学生の若干の違和感は見受けられます。私自身も表計算やプレゼンテーション等、エクセルやワードと異なる使い勝手の違いに戸惑うことがあります。文字化けを起したり、途中でPCが停止したりと、まだまだ初心者が使うには、問題点はあるように思いました。
 あと、情報処理学の授業を1年次から始めていただければと希望いたします。
 1年生の一部の学生は、エクセルを使用、グラフ化し、歯科理工学の実験等のレポート作成をしております。1年次からサイバーメディアセンターでのコンピューターが使えれば、平等に、より一層授業に生かすことが出来、2年次に於いては就職等に活用が可能です。
 2年間の授業でより一層サイバーメディアセンターの活用をするには、1年次からの取り組みが最善かと思います。
 余談になりますが、本年度のプレゼンテーションの課題は、「近畿の歯科技工士の数について」でありました。特筆すべきプレゼンテーションを以下に取り上げます。
 
「京都の歯科技工士数と京野菜との関係について」
1. 京都の歯科技工士数が近畿圏内で最も少ない。(全国47位)
2. 京都人は虫歯になりにくいのではないか。
3. その理由として味付けが薄い。さらに京都人はおばんざい等の野菜繊維質の摂取量が多いことが起因している。
4. 根菜類等の京野菜に今後とも注目しよう。

 ユニークで説得力のあるプレゼンテーションであり、まさに加藤先生が目指しておられる自由な着眼と発想に基づき作成した課題の出来上がりに、生き生きとした受講態度が見受けられ、大いに勉強になる授業でした。